論文の翻訳はChatGPTでできる?翻訳会社との違いを解説

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今話題のChatGPTで論文の翻訳はできるのだろうか?

この記事では、そんな疑問にお答えしていきます。

論文は、ChatGPTを使って翻訳することが可能です。しかし、ChatGPTで翻訳された論文が100%正確で精度の高いものかといったら、それは懐疑的です。

ChatGPTを使った論文翻訳の特徴や無料版/有料版の違い、また翻訳会社との違いについて解説します。

論文を翻訳する方法をお探しの方、また論文翻訳にChatGPTを活用しようと思っている方は、ぜひ最後までお読みください。

目次

論文の翻訳はChatGPTでできる?

ChatGPTの画像

論文の翻訳には、ChatGPTを使うことができます。しかし、ChatGPTが得意としているのは論文の”翻訳”ではなく”要約”だと認識したほうが良いでしょう。論文をすべて翻訳するとなると、ChatGPTでは機能面やセキュリティ面、専門性において不安が残ります。ChatGPTに「論文を要約する」プロンプトを入力しおおよその内容を理解する分には、十分な機能を発揮するでしょう。

しかし、要約ではなく論文を正確に翻訳するとなると、ChatGPTには以下の懸念点があると考えられます。

  • 機能制限がある
  • セキュリティ対策が弱い
  • 専門性に欠ける可能性がある
  • 誤った情報を提供することがある

1つずつ詳しく解説していきます。

▶ 機能制限がある

ChatGPTには、機能制限があります。

ChatGPTに論文の翻訳を依頼した際、AIから返ってくる回答に文字数制限があります。そのため、論文すべてを効率的に翻訳することは難しいでしょう。制限文字数を超える回答が必要になるとエラーメッセージが表示され最後まで翻訳されないので、論文のボリュームによっては途方もない翻訳作業になってしまう可能性があります。

そのため、ChatGPTは論文の翻訳よりも短い「要約」に向いているのです。

▶ セキュリティ対策が弱い

ChatGPTは、セキュリティ対策が弱い場合があります。

ChatGPTはユーザーの質問やそれに対する回答を逐一AIに学習させ、精度を高めています。そのため、翻訳を依頼した論文の原文データはChatGPTに収集されます。情報漏洩のリスクを少しでも減らすために機密情報や個人情報が含まれる論文は、ChatGPTで翻訳すべきではありません。

▶ 専門性に欠ける可能性がある

ChatGPTは、専門性に欠けることがあります。ChatGPTは論文に特化した翻訳ツールではないため、論文の分野や専門性の高さによっては正確な翻訳がなされないかもしれません。ChatGPTが持つ知識は「広く浅い」ものなので、深く追求した翻訳は苦手としています。

ChatGPTに不足している機能を、ChatGPTと連携したソフトを併用することで補えることがありますが、複数のソフトを組み合わせて使うことで手間がかかってしまいます。

▶ 誤った情報を提供することがある

ChatGPTは、誤った情報を提供することがあります。

ChatGPTはユーザーから収集したデータと回答を学習することで精度を上げているため、古い情報や、逆に最新情報は準備されていないことがあります。それにもかかわらず、誤った情報を断定して提供してくることがあるのです。そのため、ChatGPTの情報を鵜呑みにするのはまだまだリスクが高いといえます。

ChatGPTの無料版と有料版の違い

PC画面でのChatGPTの画像

ChatGPTには無料版と有料版があります。

無料版と有料版では、使える機能や翻訳の機能に違いがあり、また有料版のほうが総合的に安定したクオリティーを持っています。日常会話や簡単な文章の場合は無料版で事足りますが、論文翻訳に使用する際には有料版を選ぶことをおすすめします。

ChatGPTの無料版と有料版で異なるのは、主に以下の点です。

  • 文字数制限がある
  • 回答精度が違う
  • 回答速度が違う

1つずつ解説していきます。

▶ 文字数制限がある

ChatGPTの無料版と有料版では、文字数制限がある点が違います。

現行、無料版は最大2,048文字、有料版は約2万5,000文字の制限があります。無料版と有料版では制限文字数が桁違いですので、論文の翻訳をするには有料版のほうが圧倒的に便利だということが分かります。

ボリュームのある論文だと無料版では効率的に翻訳できず、時間と労力を多く使ってしまうことになるかもしれません。論文翻訳では、制限文字数の多い有料版を選びましょう。

▶ 回答精度が違う

ChatGPTの無料版と有料版では、回答精度が違います。

ChatGPTでは、無料版と有料版で異なる言語モデルを採用しています。無料版ではChatGPT3.5、有料版ではChatGPT4となっており、これにより回答の精度が異なるのです。

有料版のChatGPT4は、高度な質問や複雑な指示にも細かく対応できる知能を持っています.

論文のように難解な表現が頻出する翻訳の場合は、有料版のほうが正確でしょう。

▶ 回答速度が違う

ChatGPTの無料版と有料版では、回答速度が違います。

前述した言語モデルの違いにより、無料版のChatGPT3.5よりも有料版のChatGPT4のほうが高度な処理を行うことができます。また、混雑した際に優先されるのがChatGPT4なので、有料版のほうが確実に速いレスポンスをもらうことができます。無料版は、混雑状況によって回答速度が変動的です。

ChatGPTの翻訳はどんな人に向いている?

ノートPCの外観画像

ChatGPTの翻訳は、論文の翻訳ツールとして単独で使うには機能性が低いことが分かりました。

それでは、ChatGPTはどのような翻訳に向いているのでしょうか。ChatGPTは100%正確な翻訳が期待できないほか、機能制限やセキュリティの脆弱性があります。そのため、ビジネスや論文翻訳よりは以下の目的に向いているでしょう。

  • 日常会話やプライベート
  • 短い文章
  • 個人情報や機密情報のない翻訳

以下にて詳しく解説していきます。

▶ 日常会話やプライベートで使う人

ChatGPTの翻訳が向いているのは、日常会話やプライベートで使う人です。

旅行先で言いたいフレーズや、友人に対しカジュアルに使う言葉の翻訳は、ChatGPTを使うと分かりやすく翻訳してくれるでしょう。ChatGPTは原文のニュアンスを読み取り、相手に分かりやすい翻訳をするのが得意なので、コミュニケーション上の翻訳では効果を発揮します。膨大なデータから学習を重ね、年々精度も上がっています。

▶ 短い文章を翻訳したい人

ChatGPTの翻訳が向いているのは、短い文章を翻訳したい人です。

ChatGPTには文字数制限があるため、特に無料版は論文翻訳に不向きです。また有料版ではより多くの文字を入力でき、精度も高いですが、長すぎる文章は正確に翻訳されないことがあります。AIがどこで文章を区切ればよいのか判断できず、意味の通じない翻訳になってしまう可能性があるからです。論文のように長い文章を翻訳する際には、翻訳会社に依頼するのがもっとも正確でしょう。

▶ 個人情報や機密情報を用いない人

ChatGPTの翻訳が向いているのは、個人情報や機密情報を用いない人です。

ChatGPTは入力されたデータを学習のために収集しており、個人情報や機密情報を含め全てChatGPTのデータベースに登録されます。そのデータが、他のユーザーへの回答として使用される可能性もあるのです。そのため、個人情報や機密情報を含む原文を提供しない方がよいでしょう。

また2023年3月には、ChatGPT有料版の個人情報が流出するという情報漏洩が起こっています。

上記1から3を見ても、論文翻訳にChatGPTが最適でないことが分かります。

論文翻訳をするには、翻訳会社に依頼するのがもっとも正確で安全でしょう。

次の項目で、詳しくご説明します。

論文翻訳は翻訳会社に依頼するのがおすすめ

翻訳者がハイタッチしている画像

論文翻訳は、翻訳会社に依頼することをおすすめします。

昨今では、論文翻訳に特化した翻訳ツールやサイトが多く出回っており、論文を翻訳する方法が選べるようになりましたが、ChatGPTは論文翻訳と相性が良いとはいえないでしょう。

ChatGPTと翻訳会社では、品質からセキュリティ対策、またフォロー体制まですべてが異なります。翻訳会社で提供できるサービスは、ただ翻訳作業をするだけではありません。依頼者の立場や状況を汲み取り、ニーズに合った最適な翻訳文を用意できます。

翻訳会社に論文翻訳を依頼するメリットを見ていきましょう。

▶ ChatGPTと翻訳会社の違い

ChatGPTと翻訳会社では、多くの点で違いがあります。特に論文翻訳で直接影響する点は、以下の通りです。

  • 正確性が違う
  • セキュリティ対策が違う
  • チェックの厳重性が違う

NTCネクストは上記すべてのポイントを兼ね備え、ユーザーにとって安全な方法で、高品質かつ高精度の翻訳結果を提供します。ChatGPTとどう違うのか、以下にてご紹介します。

正確性が違う

ChatGPTと翻訳会社の違いは、正確性です。

ChatGPTは、これまで入力されてきたデータをもとに回答を学習し、それを繰り返すことで精度が上がります。そのため論文翻訳においても、あくまで過去のデータに基づいた回答しか提供することができないのです。

論文は専門性が高いので、翻訳会社でプロの翻訳家が入念にチェックすることが、高品質な翻訳文を作る秘訣です。

NTCネクストでは、論文が書かれた言語を母国語とする担当者がネイティブチェックを行いますので、より正確で自然な翻訳文を提供します。

セキュリティ対策が違う

ChatGPTと翻訳会社の違いは、セキュリティ対策です。

ChatGPTは前述のように、入力されたデータをAIに学習させるために収集しています。

個人情報、機密情報を扱う論文翻訳の場合には、ぜひNTCネクストをご利用ください。NTCネクストは情報セキュリティを経営上の最重要課題と位置づけ、依頼者の情報を守る厳格なセキュリティ規格を設けています。

チェックの厳重性が違う

ChatGPTと翻訳会社の違いは、チェックの厳重性です。

ChatGPTはツールなので、翻訳結果をチェックしてもらえることはありません。ユーザーが間違いに気づき指摘することでミスが発覚することはありますが、その言語に精通していない場合、間違いに気付けないこともあるでしょう。

NTCネクストでは、翻訳担当者のほかにネイティブが翻訳をチェックする体制を整えています。その言語を母国語とするプロの翻訳家によって、翻訳結果をさらにブラッシュアップすることができます。

▶ 翻訳会社は言語力と専門性を兼ね備えている

論文翻訳を翻訳会社に依頼するメリットは、言語力と専門性を兼ね備えていることです。

ChatGPTは多言語に対応しており、これまでの学習データをもとに幅広い知識を持っています。しかし、論文翻訳に必要なのは言語力と専門性です。

NTCネクストでは言語力はもちろん、論文の分野に精通したプロの翻訳家が対応しますので、難解な表現や専門用語も正しく、分かりやすく翻訳します。

▶ 論文は人間が翻訳するほうが確実である

論文翻訳を翻訳会社に依頼するメリットは、論文は人間が翻訳するほうが確実だということです。

論文は人が研究し書いたものなので、特定の地域や文化によって比喩や慣用句の使い方が違うケースがあるでしょう。プロの翻訳家が翻訳すれば、書き手が表現する細かなニュアンスも漏れなく汲み取ることができます。

人が書いた高度な論文を翻訳するには、まだChatGPTにできないことが多くあるのです。

まとめ

論文の翻訳はChatGPTでできるのか、解説しました。

論文の種類やボリュームによっては、ChatGPT(無料版/有料版)で十分な場合があります。しかし、専門性の高い論文やボリュームの大きい論文、また個人情報や機密情報を含む論文の場合、ChatGPTを使うことで逆にリスクが生まれる可能性もあります。

論文翻訳をするなら、翻訳会社に依頼するのがもっとも安全で、正確な方法といえるでしょう。

NTCネクストでは、幅広いジャンルの論文翻訳に対応しています。世界40言語以上に対応していますので、高品質でスピーディーな論文翻訳をお求めの方は、ぜひお問い合わせください!

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