映像翻訳の会社を探したいけど、何を基準に探せば良いのかわからない
このような悩みをお持ちの方は、多いのではないでしょうか。
映像翻訳は、文書翻訳など他の翻訳と比べると難しいとされているため、選ぶ際にはより慎重さが求められます。
この記事では、映像翻訳の特徴から実際に選ぶ際のポイントまで詳しく紹介します。
映像翻訳会社選びでお困りの方は、ぜひ最後までご覧ください。
映像翻訳とは
映像翻訳とは、映画やテレビ番組など映像作品を言語変換することを指します。
しかし、ひとえに映像といっても映像が意味する範囲は広く、音声やジェスチャーだけでなく物の形など非言語情報も含まれるのです。
基本的に、吹き替えのセリフや字幕を作成する際は、台本や映像を参照しながら翻訳していきます。
中には、台本がない、ドキュメント映像などは、音声を書き起こしてから、翻訳していく場合もたくさんあります。
吹き替えのセリフを作成する際は、口の動きに合わせわかりやすい言語に訳し、字幕を作成する際は瞬時に理解できる言葉を使用するのです。
他の翻訳サービスとの違い
翻訳には、映像翻訳だけでなく「文書翻訳」と呼ばれるものも存在します。
その違いを簡単に説明すると、映像翻訳が映像や音声を翻訳するのに対し、「文書翻訳」は外国語で文書や契約書などを発行またはその文書を理解したい場合に利用するサービスです。
- 多くの人の目や耳に触れる映像翻訳の方が放送ルールが多い
- 映像翻訳は字幕を読む時間が限られているため瞬時に理解できるよう放送ルールがある
- 映像翻訳の方が書き起こし作業など付帯作業が多い
映像翻訳の特徴を紹介
映像翻訳には、3つの種類があります。
- 字幕翻訳
- 吹き替え翻訳
- ボイスオーバー
それでは、以下で詳しく紹介していきましょう。
▶字幕翻訳
字幕翻訳とは、英語や中国語など、言語や映像情報を翻訳先のターゲット言語に翻訳して書き起こし、音声に合わせて画面上に表示する方法です。
映像媒体を見る際は、映像と字幕を目で追う必要があるため、効率的に読めるよう一般的に、下記のようなルールが存在します。
- 時間を制限するために1秒間に4文字とする
- 文字数を制限するために1行の文字数は最大13文字とする
- 1画面の字幕に表示する最大行数は2行まで
コロナの影響で、これまでのセミナーがオンライン式で開催されるようになり、この影響で字幕翻訳のニーズは高まっているようです。
▶吹き替え翻訳
吹き替え翻訳とは、オリジナル言語をターゲット言語に翻訳、音声に置き換える方法です。
この場合、映像に合わせてターゲット映像の言語を被せるため、オリジナル言語の音声は破棄されます。
こちらも、一般的に下記のようなルールが存在します。
- オリジナルの唇の動きとターゲット言語のセリフを時間的にシンクロさせる
- 登場人物のため息や舌のクリック音など発話以外の音も完全表現する
ただ、他の翻訳に比べて制約が少なく、オリジナル言語から翻訳する場合は文字数を制限する必要がない、という特徴があります。
▶ボイスオーバー
ボイスオーバーとは、原音をわずかに残して、翻訳された音声を被せていく方法です。
ドキュメンタリー番組などで使用されることが多く、吹き替え翻訳と同様、文字数の制限がないため多くの情報を伝達できるという特徴があります。
ただ、他の翻訳と異なり、原音はスタートから少し遅れて翻訳された音声を開始し、ターゲット言語のセリフを映像に合わせる必要もないのです。
映像翻訳が難しいとされる理由
難しいと言われる映像翻訳ですが、その理由は以下の3つです。
- 聞き取ることが難しい
- セリフの長さに合わせた翻訳
- 作品に合った表現をする必要がある
では、それぞれ詳しく紹介していきます。
▶聞き取ることが難しい
映像翻訳が難しいとされる理由は、聞き取ること自体が難しいためです。
そもそも映像翻訳では、セリフを耳で聞き取って翻訳しなければならないため、方言やイントネーションで聞きにくいと感じることもあります。
さらに、人それぞれ滑舌が悪かったり、話し方にも癖があるため、より高度な聞き取り能力が求められるのです。
▶セリフの長さに合わせた翻訳
次に、セリフの長さに合わせた翻訳が必要なため、映像翻訳が難しいとされます。
翻訳されたセリフは、出演者が話している間のみ表示されます。
そのため、セリフを話している間に目で読み、理解可能な翻訳でなければならないのです。
決まった時間内に決まった文字数で収める、ということは容易なことではないため、高度な技術が必要とされます。
伝えたい内容のみ伝える「非言語メッセージ」などは、吹き替えの量を調整できるだけでなく、高品質な翻訳になるのでおすすめです。
▶作品に合った表現をする必要がある
作品に合った表現をする必要があるため、映像翻訳が難しいとされています。
映画や映像の種類によって表現方法は異なるため、その表現に合わせて翻訳する必要があるのです。
映像の質を低下させないためには、翻訳すれば良いというわけではなく、作品の世界観や空気感を大切にしなければなりません。
さらに、外国語はそのまま訳すと日本人にはわからない場合があるので、高い日本語能力で適切な言葉に言い換える必要があるのです。
もし、意味が伝わりづらい場合は、最小限の補足を加えることもできます。
映像翻訳会社を選ぶ際の4つのポイント
映像翻訳の会社を選ぶ場合、以下4つのポイントがあります。
- 専門知識
- 翻訳料金
- チェック体制
- セキュリティ面
では、それぞれ詳しく説明していきます。
▶専門知識
優れた映像翻訳会社は、専門知識を持っています。
専門知識とは、さまざまな言語に対応できたり、言語ごとに専門の翻訳者が所属していたり、また、字幕や吹き替えなど翻訳の種類ごとに専門的な経験を所有していることです。
ほとんどの映像翻訳会社は多言語に対応していますが、実際には得意不得意な言語があるのが実情です。
そこで、その分野に精通した人が翻訳することにより、自然で読みやすくなるなど、翻訳の品質自体も向上します。
あらかじめ映像翻訳会社のサイトで実績や得意言語を調べておくと良いでしょう。
▶翻訳料金
映像翻訳会社を選ぶ際は、料金体系を確認しましょう。
その際、曖昧な料金設定を提示している会社は注意が必要です。
というのも、優れた映像翻訳会社は料金や追加料金、納期期限などを明確に提示しており、きちんと見積もりも提供してくれます。
なかには低価格の翻訳サービスもありますが、翻訳の内容など仕上がりの文章レベルもそれなりのものになってしまうでしょう。
きちんとした品質を求めるならば、適正価格の映像翻訳会社を選ぶことがおすすめです。
▶チェック体制
映像翻訳会社を選ぶ際は、チェック体制を確認しましょう。
映像翻訳会社のなかには、翻訳のスピードを売りにしているところもありますが、その場合、必要なチェック項目が省かれている可能性もあります。
自然な文章に仕上げ、言語の質を向上させるためにも、ターゲット言語を母国語としている方がチェックする、ネイティブチェックが重要なのです。
ネイティブチェックを行っている映像翻訳会社であれば、安定した品質が提供されるので、ぜひ参考にしてください。
▶セキュリティ面
映像翻訳会社を選ぶ際は、セキュリティ面も確認しましょう。
もし、依頼する映像や書類などを映像翻訳会社に渡す場合、必ず守秘義務を守れる会社にしてください。
ポイントとしては、発注側の機密情報を本来の目的以外で使用せず、第三者に情報を流さないという内容の、秘密保持契約の締結が可能か確認することです。
これにプラスして、プライバシー・ポリシーと(個人情報保護方針)、情報セキュリティに関する方針の認証を取得していることも重要なポイントになります。
そして、これらは必ず事前に確認するということが大切になります。
映像翻訳はNTCネクストにお任せください!
この記事では、映像翻訳会社の特徴から、実際に選ぶ際のポイントについて紹介しました。
NTCネクストでは、映画やドラマから企業のプロモーションビデオまで、多岐にわたる字幕翻訳に力を入れています。
実際に、英語や中国語、韓国語については社内翻訳にも対応可能です。
さらに、ネイティブスピーカーによるダブルチェック体制や厳正なセキュリティ体制(国際規格ISO 27001)を整えているので、より安心して利用できます。
映像翻訳でお困りの方は、ぜひNTCネクストまでご相談ください。