契約書の英文翻訳に専門家が必要な理由とは?無料ツールではだめ?

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契約書の英文翻訳は無料ツールで十分

と考えている方も少なくありませんが、実はその選択が大きなリスクが伴います。

契約書には法律的な専門用語や微妙なニュアンスが多く含まれており、誤った翻訳が訴訟やビジネス上のトラブルを引き起こす可能性があるのです。

この記事では、契約書の翻訳に専門家が必要な理由と、なぜ無料ツールでは難しいのかという点について解説します!

目次

契約書の英文翻訳は日本語とどう違う?

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契約書には日本語・外国語の契約書と2種類が存在します。

▶日本語の契約書

  • 短く対応の余地が広い
  • 相互信頼が主な考え
  • 契約書に記載がない場合でも別途協議などが発生する

日本語の契約書は、一般的に短めで、柔軟に対応できる余地が多く残されています。日本の契約書では「相互信頼」を基盤にしていることが多く、そのため「別途協議」や「円満協議」などの条項が設けられることがよくあります。これに対して、トラブルが発生した場合でも、調停や仲裁を選択することが一般的です。

▶外国語の契約書

  • 長くて網羅的
  • 契約書に記載されていないことは実施されない・曖昧な内容は排除

英文契約書は、「口頭証拠排除原則」という特徴があります。「口頭証拠排除原則」とは、当事者同士が契約書によって契約を交わした場合、裁判所は、口頭による別の合意などほかの証拠を考慮しないことを示しています。

つまり、約書に書かれていない実施事項については認められないということです。

契約書の翻訳をする際には、曖昧な表現や日本独自のニュアンスでの表現は許されません。

すべて明確にすることがトラブル回避になりますので、英文契約書は和文契約書に比べて長文であることが特徴です。

契約書の英文翻訳が必要な書類

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契約書の英文翻訳が必要な書類は3つあります。

  • 企業法務
  • 訴訟・仲裁
  • コンプライアンス

翻訳がきちんとなされていないとトラブルの原因にもなり得るので詳細について記載します。

▶企業法務

企業法務に関する契約書とは、企業間や企業と個人の間で交わされる法的に拘束力のある文書です。つまり、相手との間で確実に合意を成立させるための文書化したものです。これらの契約書は、企業がそのビジネス活動を行う際に重要な役割を果たし、取引や業務の条件を明確にし、法的な保護を提供します。例えば以下の契約書です。

  • 機密保持契約書(NDA)
  • 業務委託契約書
  • 売買契約書

▶訴訟・仲裁

訴訟・仲裁に関する契約書は、企業間紛争が発生した際の解決方法について事前に取り決めるための法的文書です。これらの契約書は、紛争が発生した場合に、どのようにその問題を解決するか、どの裁判所や仲裁機関を利用するか、どの国や州の法律が適用されるかを明確に定めます。主な訴訟・仲裁に関する契約書は以下になります。

  • 紛争解決条項
  • 仲裁契約
  • 管轄合意書

▶コンプライアンス

道徳や常識に沿った経営を宣言するためのコンプライアンスに関する契約書です。たとえば、企業が法令や規則、倫理的基準に従って業務を遂行することを確保するために作成されるものです。企業が法的リスクを管理し、法令違反を防止するための枠組みを提供します。主なコンプライアンスに関する契約書は以下です。

  • コンプライアンス条項
  • コンプライアンス・プログラム契約
  • 倫理規定合意書

契約書の英文翻訳の特殊性

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契約書の英文翻訳の特殊性は3つあります。

  • 契約書
  • 専門性
  • 翻訳者

▶契約書

契約書の翻訳は、一般の翻訳とは異なり、法的拘束力を持つ文書であるため、特別な注意が必要です。契約書では、当事者の権利・義務関係を正確に言語化することが最優先であり、流暢な文体よりも正確性が求められます。特に英文契約書の翻訳では、英米法や国際法の理解が不可欠です。

また、日英翻訳の場合、日本の法や商慣習に基づいた契約書をそのまま翻訳するのではなく、国際標準に適合させる工夫が必要になるでしょう。誤訳や訳漏れがあると、当事者に重大な損失が生じる可能性があるため、リスクを最小限に抑える正確な翻訳が重要です。

▶専門性

誤訳や解釈ミスを防ぐためには、英文法や国際取引の知識が不可欠です。契約書の翻訳には、単語レベルではなく、日本語の難しいニュアンスなども現地の方に伝わるよう翻訳する必要があります。

翻訳を行う国の法体系・商慣習や契約に関する法律特有の用語を理解しなければなりません。また、国際状況は目まぐるしく変化が起こるので国際条例や最新の情報をチェックするど自主的な行動も必要になります。契約書に書かれていることのみしかトラブルになった際に適用にならないので厳密で正確な契約書の翻訳ができることが重要です。

▶翻訳者

上記を踏まえると、法体系や国際取引に関する知識を多く持っている方に翻訳をお願いしたいところですが、安心できる翻訳会社を探すためには実績を確認した方がいいでしょう。

契約書の翻訳をプロに依頼することで、訴訟リスクの軽減とともに、意図が正確にクライアントに伝わる可能性が高まります。

契約書は、その内容がビジネスや法的な関係を左右する重要な文書です。そのため、専門的な知識と経験を持つ翻訳者が必要とされます。特に、法律用語や独特の表現は、誤訳や解釈の違いによって深刻な問題を引き起こすことがあります。翻訳会社を選ぶ際には、実績やクライアントの評価をホームページで確認し、確かな信頼性を持つパートナーを選ぶことが成功の鍵となります。

契約書の英文翻訳を専門家に任せるべき理由

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契約書の英文翻訳を専門家に任せるべき理由は3つあります。

  • 正確な表現
  • 訴訟リスクの回避
  • 業界ごとの慣例

▶正確な表現

専門家に任せるべき理由として、原文の意味や意図を理解し、翻訳先の言語や文化、法的背景に合わせた翻訳を行うことが挙げられます。

単に単語を置き換えるだけではなく、誤解を招かないように翻訳することが重要です。また契約当事者の権利や義務を正確に伝え、曖昧さや不明瞭さがないようにすることが後々のトラブルを防ぐことに繋がります。

▶訴訟リスクの回避

翻訳会社に任せるべきポイントは、訴訟リスクを下げるために、契約書の翻訳において正確性と法的適合性を確保することです。契約書は法的拘束力を持つ文書であり、誤訳や曖昧な表現が含まれると、当事者間での誤解や紛争が生じ、最終的には訴訟リスクが高まる可能性があります。

翻訳会社は、法律や業界の専門知識を持った翻訳者が、原文の意図を正確に反映しつつ、法的に適切な表現をすることでリスクを最小限に抑えます。

▶業界ごとの慣例

翻訳業者に任せると、業界ごとの慣例や特有の表現に詳しいため、文書の内容がその業界に合わせた形で翻訳されます。各業界には独自の用語や慣習があり、それを適切に反映させることで、翻訳がより自然で実務に即したものになります。翻訳業者はこれらの業界特有の知識を活かし、文書が正確で、かつその業界の期待に沿った内容となるように仕上げます。

まとめ

この記事では、契約書の翻訳を翻訳会社に依頼する上で、なぜ翻訳会社に任せたほうがいいのかを解説しました。弊社は業界ごとの慣例を持ち合わせているのはもちろんですが、正確な翻訳をすることができます。弊社には実績が多くございますので翻訳したい契約書などがございましたら一度お問い合わせください。

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