日本の漫画を海外に向けて販売したい
そんな思いをお持ちの方は、まずその作品を各国の言語に翻訳することを検討してみてはいかがでしょうか?
日本の漫画は、今や世界中で高い評価を受けているコンテンツの一つ。日本文化の象徴として、世界に発信する価値があります。
近年では翻訳技術が進化し、AIによる自動翻訳ツールも多く登場していますが、漫画の翻訳をAIだけで対応することは可能なのでしょうか?
本記事では、漫画翻訳にAIを使用する際のメリットとデメリット、そして最適な翻訳方法について詳しく解説します。
漫画の翻訳はAIでできる?メリットとデメリットを徹底解説

結論からいうと、漫画翻訳をAIで行うことは可能です。
現在では無料・有料を問わず、漫画翻訳に特化したAIツールも登場しており、手軽に多言語対応ができます。
ただし、AI翻訳にはメリットだけでなく明確なデメリットも存在します。以下で詳しく見ていきましょう。
▶ 漫画翻訳をAIで行うメリット
漫画翻訳をAIで行うメリットは、主に以下の2点です。
- 画像からキャラクターやストーリーの文脈を考慮した翻訳が可能
- 多言語対応が容易
一般的な翻訳ツールは、原文を入力すると自動翻訳される仕組みですが、漫画翻訳専門のAIツールでは、画像から翻訳データが作成されるものがあります。
1つずつ文章を翻訳するよりも、画像で漫画やページ全体の文脈を翻訳させることで、キャラクターやストーリーの描写に一貫性が生まれます。
また、対応言語が非常に多く、コストを抑えてグローバル展開したい場合には便利な選択肢となるでしょう。
▶ 漫画翻訳をAIで行うデメリット
漫画翻訳をAIでするメリットは、主に以下の2点です。
- プロの翻訳に比べて品質が劣る
- 訳抜け・訳過多・不自然な表現のリスクが高い
AI翻訳は年々進化しているものの、プロの翻訳家と比べると精度や自然さにおいてまだまだ課題があります。
特に漫画はキャラクターの個性・世界観・時代背景といった要素が強く表現されるため、AIのみで翻訳すると原作の魅力が損なわれる恐れがあります。
訳抜けや訳過多が発生するリスクが高いAIでは、漫画翻訳の質を担保できないでしょう。
漫画翻訳をAIで行うことのリスクとは?
AI翻訳には一定のメリットがありますが、商業目的や海外展開を視野に入れた場合には注意が必要です。
世界に向けて日本の漫画を発信したいと考えている場合、AIを使うことはデメリットの方が大きくなるでしょう。
特に以下の3つのリスクが存在します。
- 日本の漫画全体の信頼性が損なわれる可能性
- ポストエディットが必須になる
- 意味が通らなくなるリスクがある
日本の代名詞ともいわれている「漫画」。AIで翻訳したものを海外の読者が読んだ場合、作品のみならず漫画そのものの価値が下がるおそれがあります。
具体的にどのようなリスクがあるのか、詳しく掘り下げてみましょう。
▶ 日本の漫画全体の信頼性が損なわれる可能性
漫画翻訳をAIで行うと、日本の漫画の信頼性が落ちる可能性があります。
日本翻訳者協会が発表した声明によると、AIを用いた漫画翻訳が拡大することで、日本漫画の海賊版がまん延し、正規版漫画への信頼低下を危惧されています。
漫画翻訳はAIを用いることが可能なものの、その品質にはまだまだ課題があります。低品質な翻訳がなされた漫画が普及してしまうことで、原作や漫画、そして日本文化の価値が下がることが懸念されています。
▶ ポストエディットが必須になる
漫画翻訳をAIで行う場合、品質を強化するためにプロが添削する「ポストエディット」を行う必要性が出てきます。
ポストエディットは、AIで翻訳したものをプロがチェック・修正し、仕上げる作業のことです。AIが行った翻訳をより自然に、違和感のない翻訳に加筆修正できるのがメリットですが、デメリットとしては「あくまでAIの翻訳がベースになってしまう」ということです。
一見効率的に思えるかもしれませんが、「AI翻訳がベース」である以上、初めからプロに任せたほうが高品質な仕上がりになるという指摘もあります。
ポストエディットについては、以下の記事で詳しく紹介していますのでご覧ください。

▶ 意味が通らなくなるリスクがある
漫画翻訳をAIで行うと、全く意味が通らなくなってしまう可能性があります。漫画翻訳は時代背景やそれに合った言葉遣い、決めゼリフやキャラクター設定など、漫画特有の表現(比喩、あいまいな言い回し、セリフ回しなど)が多くあり、訳す際の重要ポイントが詰まっています。AIでは適切に解釈・翻訳することが難しい場面も多くあり、作品そのものの良さが半減してしまう恐れがあります。
その結果、読者に伝わらないどころか、誤解を与えるような翻訳になるリスクも。
作品のクオリティに直結する問題となるため、慎重に検討すべきポイントです。
漫画翻訳はプロへの依頼が断然おすすめ!

ここまでAI翻訳のリスクをお伝えしましたが、漫画の翻訳においてもっとも確実な方法はプロへの依頼です。
特にNTCネクストでは、漫画翻訳の豊富な実績と専門的な知識をもとに、読者に届くクオリティの高い翻訳をご提供しています。
NTCネクストは漫画翻訳の実績も豊富であり、お客様からご好評いただいているのが何よりの強みです。
「この作品を世界に届けたい」という情熱があるなら、私たちが全力でサポートいたします。
そんな熱い思いを持っていたら、ぜひNTCネクストにお声掛けください!
高品質・格安・短納期の東京・名古屋の翻訳会社”NTCネクスト”
▶ 世界観を尊重し、丁寧に翻訳
プロの翻訳家は、作品の舞台・登場人物・セリフのトーンまで読み込み、原作の世界観を壊さずに、世界中の読者に、原作と同じように感じてもらえるような翻訳を行います。
漫画は、物語が起こっている舞台やキャラクター設定など、あらゆるものが作品の中で表現されています。その時代背景や専門用語、キャラクターの言葉遣いなど、作者が込めた思いの1つ1つを丁寧に、正確に翻訳します。
さらに、各国の法律や宗教も考慮し、世界中の読者が気持ちよく作品を楽しめるよう、隅々まで気配りしたローカライズ翻訳がされているのです。
▶ 原作の魅力を忠実に再現
漫画の“面白さ”は細部に宿ります。プロの翻訳家は、原作の面白さを翻訳先の言語でも正確に、繊細に表現することができます。
たとえば、主人公の決めゼリフや特徴的な語尾などは、あえて日本語のまま残すことがあります。特徴的な語尾やキャッチフレーズ、日本特有の文化表現などを翻訳先の言語に合わせて最適化しつつ、原作の魅力を最大限に伝えます。
また、日本の食べ物や日本特有の言い回しが用いられている場合にも、すべてを適用国の言語に翻訳するのが正しいというわけではありません。
AI翻訳は、翻訳することがプログラミングされているので、指示に忠実に翻訳を行いますが、プロの翻訳家は一語一句翻訳するのではなく「原作の魅力がもっとも正確に伝わる表現」を採用するのです。
▶ 自然で読みやすい翻訳に仕上げる
プロの翻訳家は、読者が違和感なく楽しめるよう、翻訳言語における自然な表現を追求します。たとえば日本語の流行語を、翻訳先で同じ温度感のある表現に置き換えることで、臨場感を損なわない翻訳が実現できます。このように、原作と同じニュアンスが同じ温度で伝わるような工夫が施されているのです。
この技術は、漫画翻訳をAIで行っても期待できないものであり、漫画翻訳をプロに依頼するのがもっとも正確である根拠の1つです。
まとめ
本記事では、漫画翻訳をAIで行うメリット・デメリット、そしてプロに依頼するべき理由について解説しました。
AIを使えば手軽に翻訳が可能ですが、販売や商業利用、海外展開などを目的とする場合には、プロによる高品質な翻訳が必須です。
NTCネクストでは、【高品質・格安・短納期】をモットーに、漫画翻訳に精通した翻訳家が丁寧に対応します。
アフターサポートも充実しておりますので、納品後の修正やご質問も安心してご相談ください。
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